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シマリス 代謝性脱毛

2026.10.17

 

シマリス 皮膚疾患

代謝性脱毛

シマリスの代謝性脱毛は、四肢、尾、鼻周囲、体幹部から腰部などに発生する、炎症や痒みを伴わない左右対称の脱毛と皮膚の黒色化が特徴です。発症には内分泌(ホルモン)性要因と栄養性要因が関わっているといわれています。

シマリスは季節繁殖動物であり、季節性の換毛や冬眠などの生物学的特徴を持っています。日照時間や温度変化によって毛包周期が影響を受け、毛包が休止期になることで脱毛するとされています。

例えば、長期間の長日環境(明るい時間が長い)や一定の高温環境下では、飼育環境の季節性が損なわれます。その結果、体内時計が乱れ、甲状腺や副腎などの内分泌器官に異常をきたし、毛包が休止状態になると考えられています。

また、ヒマワリの種やピーナッツ、クルミなどの油種子の多給も、栄養性要因として発症に関与します。一般的に油種子は高脂質・低蛋白であり、皮膚や被毛の状態を悪化させることがあります。ヒマワリの種は必須アミノ酸であるリジンが不足し、ピーナッツはメチオニンが不足しています。

シマリスの代謝性脱毛

鼻先、尾、下半身の脱毛と色素沈着

● 診断

問診により、飼育環境や食餌内容などを確認します。また、一般的な皮膚検査や被毛検査を行い、疥癬や真菌症などの感染症を除外します。

確定診断には皮膚生検を行いますが、麻酔が必要で侵襲的な検査となるため、暫定的に仮診断を行い、治療的診断を進める場合もあります。

● 治療

日照時間(明るい時間)が長い場合や、油種子を多く与えている場合には、飼育環境の改善や食餌指導を行います。

代謝性脱毛が疑われる場合には、治療的診断として甲状腺ホルモンの投薬を行うことがあります。ただし、これらの疾患は病態が十分に解明されていないことも多く、完治が難しい場合があります。