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モルモット 皮膚疾患③

2026.03.10

 

モルモット 皮膚疾患③

モルモットセンコウヒゼンダニ(疥癬)

ヒゼンダニ類は一般的に体表に寄生しますが、雌は産卵のために皮膚内を穿孔します。そのため非常に強い掻痒が生じ、皮膚表層の検査では検出率が低いです。ヒゼンダニは産卵から成虫になるまでに14日程要しますが、虫卵は宿主の皮膚内で21ヵ月間生存することができます。伝播は主に個体間の直接接触ですが、ヒゼンダニは環境中に落下してもある程度生存できるため飼育用品を介しても感染します。また、一過性にヒトにも寄生し皮膚炎を起こす可能性があります。

症状

・発赤、白色の鱗屑、痂皮
・毛咬み、自傷による擦過傷
・慢性化による苔癬化、色素沈着、脱毛
・非常に強い掻痒、掻痒よる発作様症状
・食欲不振、体重減少

眼周囲の白色鱗屑と苔癬化

体幹部の脱毛

発作様症状

診断

皮膚掻把検査(皮膚表層を削って顕微鏡で観察する)で虫体や虫卵を検出して診断します。しかし、掻痒感が強く発作を起こす可能性があるため、典型的な病変や症状から本疾患を疑い治療的診断として駆虫薬を投与する場合もあります。

モルモットの疥癬 (虫体)

モルモットの疥癬 (虫卵)

治療

基本的にモルモットズツキダニと同様の治療を行います。
また、熱湯消毒などによる飼育環境の掃除を行います。