チンチラ 子宮蓄膿症
2025.09.24
チンチラ 子宮蓄膿症
子宮蓄膿症とは細菌感染により子宮内に膿が貯まってしまう病気です。初期では症状がわかりにくいですが、進行すると外陰部からの分泌液や外陰部周囲の汚れといった特徴的な症状が認められます。また腫大した子宮に消化管が圧迫され、食欲低下や排便量の減少がみられることがあります。分泌液の性状は粘液性、膿性、血液様とさまざまです。ただし、発情期の2~4日間と出産時に正常でも粘液性の分泌液が排出されるため病院での検査が必要です。
● 症状
・元気食欲の低下、排便量の減少
・体重減少
・外陰部からの分泌液、外陰部周囲の汚れ
・多飲多尿
・行動の変化(攻撃性の増加、陰部を気にする・舐めるなど)
外陰部からの分泌液と周囲被毛の汚れ
● 診断
腹部の触診、レントゲン検査および超音波検査で子宮の腫大を確認し診断します。また、外陰部からの分泌液の細胞を顕微鏡で観察することで、正常か異常かの鑑別をします。
レントゲン検査
超音波検査
● 治療
基本的には外科手術で卵巣子宮を摘出します。また摘出した子宮内に貯留した膿で菌培養感受性検査を行い、原因となる細菌に対して効果のある抗生剤を使用します。
卵巣子宮摘出術
摘出した卵巣子宮(子宮内膜炎)





